idea factory from newspaper 2003 7 18

有線と無線(wire communication and wireless communication)
 高速無線で、光通信が可能になるとのことです。
今までは、光ファイバーが、家の近くの電柱まで、きていても、
家庭に、光ファイバーケーブルを、どう引き込むかが問題となり、
光ファイバーの普及の障害となっていました。
 電柱に小型の無線通信機を設置し、家庭には小型のアンテナを設置し、
データを送受信するという方式です。
 今までは、家の近くの電柱まで、きている光ファイバーと、
家庭までの、ほんの数メートルが、近くて遠かったのです。
 有線の光ファイバーと無線の通信システムと、
これも、ハイブリッドでしょうか。
hybrid communications system ですね。
ハイブリッドが、今のトレンドでしょうか。

株主の変化(preferential treatment for stockholders)
 銀行が、大量に保有する株式の売却を推進しています。
さらに、信託銀行による株式の売却も最大になりました。
これは、年金の代行返上による売却です。
こういう株式の売却によって、
静かな無言の安定株主が減ることになりました。
 株式市場は、売る人ばかりでは、売買が成立しません。
では、買う人とは、誰か。
これは、個人投資家と外国人とされています。
にぎやかな、物言う株主が、増えてきました。
 今後、物言う株主が増えることにより、
今まで、日本にはなかった、株主民主主義が出現する可能性が高いですね。
「会社は、株主のもの」という運動が起きる可能性があります。
今までは、消費者問題が、いろいろありましたが、
今度は、消費者兼株主となりますので、
供給者である企業は、消費者重視の商品開発に迫られるでしょう。
 最近、地方自治体で、リコールの動きが出ています。
これは、地方自治体だけの問題ではなく、
企業でも、経営陣に対するリコールの動きに発展する可能性があります。
 株主が、銀行や年金から、個人投資家や外国人に、シフトしますと、
こういう現象が起きます。

自動車のIT化(IT car)
 CCDを使い、居眠り運転をカメラで防ぐ技術が開発されました。
レーダー型より、安価で、できるそうです。
この技術は、夜間走行の多いトラックに必要ですね。
将来的には、法律で、トラックに設置を義務づける必要があります。
 この市場は、巨大市場になる可能性が高いので、
技術開発が急速に進んでいます。
それから、自動車でのインターネットの普及は、これからです。
車の中で、インターネットができるようになるのです。
これは、日本では、ピンとこないでしょうが、
外国によっては、自動車が自分の第二の個室となっている国もあります。
マイカーではなくて、マイ個室です。
 このように、自動車のIT化は、まだまだ、これからですね。
自動車の燃料電池システムの技術開発もありますので、
自動車は、まだまだ発展途上の入り口にあります。
以前、自動車は、成熟製品であると言っていた者がいますが、
こういう人は、科学技術に疎いのです。
 そういえば、昔、一眼レフのカメラのピント合わせや露出補正が、
手動から、オートフォーカスになりました。
これは、カメラのIT化だったのでしょうか。